2泊3日で稚内・礼文島・利尻島を観光してきました。
フェリー代や島内を巡る定期観光バスの料金を考えると、自分で手配するよりすべての料金が含まれたツアーに参加した方が安いかも? と思ったので、クラブツーリズムにて申し込み。
3日間とも天気に恵まれ、またツアーには入っていない見学地へ(一人で勝手に)行ける時間もあって、非常に満足できた楽しい旅になりました。
気温と服装
3日間通して昼間は15℃前後。
日差しがあって過ごしやすい気温でした。
服装は長袖のカットソーに春秋用のジャケットを羽織ってちょうどいいくらい。
風が吹くと肌寒く感じます。
帽子は飛ばされないように帽子クリップ等の対策が必要。
夜の外出には首にストールを巻いていました。
1日目の行程
1日目の行程はこんな感じ。
羽田空港から稚内空港へ
羽田空港から稚内空港まではANAが運航しています。
9月までは1日2便、10月からは1日1便。
所要時間は約1時間50分。
空港の団体窓口で受付を済ませ、稚内空港までは各自バラバラの移動です。
羽田10:55発 → 稚内12:45着
▼稚内市のゆるキャラ「出汁之助」
飛行機を降りると、出汁之助がお出迎えをしてくれました。
出汁之助
冬になると稚内に越冬しにくる野生のゴマフアザラシ。
名産の利尻昆布を興味本位で食べてみたら、あまりのおいしさに食べすぎてしまい、下半身が昆布になってしまったらしい。
クラブツーリズムの添乗員さんが到着ロビーで待機していました。
点呼を取り、全員そろったらバスに乗車。
バスは宗谷バス。
バスガイドさんも同乗しています。
1人参加の場合は1人で2座席の利用。
1号車と2号車の2台で同じルートを回ります。
▼利尻山
利尻富士とも呼ばれます。
▼稚内空港
稚内
- 北海道本島最北端のまち
- 宗谷海峡をはさんで東はオホーツク海、西は日本海に面し、利尻礼文サロベツ国立公園をはじめとする豊かな自然が広がっている
- 宗谷岬から約43km先のサハリンへの玄関口でもある内
- アイヌ語「ヤム・ワッカ・ナイ」意味「冷たい・水の流れる・沢」
まずは稚内空港からバスですぐのところにある北の桜守パークへ向かいます。
北の桜守パーク
吉永小百合さん主演の映画「北の桜守」の撮影に使われたオープンセットを映画の資料展示施設として活用した施設です。
オープンセット…屋外に作られた映画撮影用のセットのこと
「北の桜守」は、「北の零年」「北のカナリアたち」に続く「北の三部作」の最終章に当たります。
あらすじをものすごくざっくり言うと、1945年当時には日本領だった南樺太(現サハリン)に住んでいた家族の物語です。
次は宗谷丘陵へ向かいます。
予定では車窓からということになっていましたが、観光シーズンも終わりに近づき道路が空いていたため、バスを降りて見学できることになりました。
わーい、嬉しいー!
宗谷丘陵
- 日本最北端の地「宗谷岬」の背後に広がるなだらかな丘陵地帯
- 氷河時代に形成された「周氷河地形」と呼ばれる風景は北海道遺産として認定されている
▼宗谷岬ウインドファーム
国内最大級の風力発電基地。
▼宗谷黒牛
牛やエゾシカが気ままに草を食んでいます。
かなり広範囲にわたって放牧されていました。
ちなみに今夜の夕食です。
▼サハリン
天気がよかったのでサハリンが見えました!!
霞がかかっている夏よりも、今の時期の方が見えやすくなるそうです。
▼自衛隊のレーダーサイト
今回は通っていませんが、ホタテの貝殻を敷きつめた「白い道」も見どころです。
次は宗谷岬へ向かいます。
「日本最北端の地の碑」の前で自由見学となり、時間があったので「旧海軍望楼」にも寄ってきました。
宗谷岬
- 日本最北端の地
▼日本最北端の地の碑
▼間宮林蔵の像
▼宗谷岬神社
日本最北端の神社。
▼弁天島
日本が実効支配している域内では最北端の地にあたります。
この島があるのとないのとでは排他的経済水域(EEZ)が大幅に変わってくるため、非常に重要な島だったりします。
▼日本最北端のお土産屋さん
ロシアの歴代大統領のマトリョーシカも売っていました。
▼日本最北端到着証明
お土産屋さんで買うことが出来ます。
1枚100円。
▼流氷館
お土産屋さんの中に入って、奥の方に入り口があります。
見学は無料。
▼宗谷岬灯台
▼旧海軍望楼
旧日本海軍の監視所。
日露戦争中には、宗谷海峡を通過する可能性があったロシアのバルチック艦隊の動きを監視していました。
▼宗谷海域海軍戦没者慰霊碑・平和の碑
日米合同の慰霊碑。
以上で1日目の行程は終了。
ホテルに向かいます。
ホテルめぐまとホテル御園に別れての宿泊です。
私はホテル御園の宿泊となりました。
ガソリンスタンドの前を通った時にバスガイドさんが話をされていましたが、稚内地方では一家でひと冬2000Lの灯油を使うとのこと。
1円値上がりするだけでもものすごい出費になりますね…。
ホテル御園
15:30頃にチェックイン。
ホテル内は土足厳禁。
玄関で靴を靴箱に預ける仕組みです。
フロントにウェルカムコーヒーがあります。
スティックシュガーはあるのにミルクがなかったです。
▼建物
▼室内
▼バスルーム
▼大浴場
お風呂上がりに根昆布水。
大浴場の利用時間が17:00~24:00、夕食は18:00開始でまだまだ時間があったため、散歩に出かけます。
この時はまだ、近くのセイコーマートに行って帰ってくるくらいの気持ちでいました。
南稚内駅のち南駅前バス停
南稚内駅まで来ました。
電車は隣の稚内駅に行くのにも躊躇するレベルの本数。
…と思っていたら、駅前からバスが出ていました。
稚内駅経由ノシャップ行きのバスです。
ノシャップ岬からは日本海に沈む夕日を眺めることが出来ます。
稚内海員会館前にあるバス停「南駅前」の時刻表を確認してみると、16:00発、16:18発、16:36発…、思っていた以上に本数があります。
現時刻は16:03、バスは通過したばかりの時間でした。
でも何だかバス待ちっぽい人が結構いたので遅れてるのかも?
ノシャップかぁ、行きたいけどツアーに入ってないから次来た時に行こうと思ってたんだよなー、と悩んでいるうちに、本当に遅れていたらしいバスがやってきました。
だからといって、実際それに乗るかどうかは別問題です。
ノシャップまで何分かかるの? いくらかかるの? 行ったとしても帰れるの? どうする? 乗る? やめる?
バス待ちの人が次々に車内へ乗り込んで行くのを見守りながら、しばし葛藤。
ええい、もう乗ってしまえ!
結局、勢いで乗ることにしました。
その選択は間違ってはいませんでした。
よかったよかった。
南稚内駅・稚内駅からノシャップ岬へのアクセス
- 南稚内駅(南駅前)からノシャップまでバスで26分250円
- 稚内駅からノシャップまでバスで14分220円
- バスの終点ノシャップからノシャップ岬まで徒歩7分
▼ノシャップから稚内駅方面行きのバス時刻表
夕食の時間に間に合うように帰れそうで一安心です。
ノシャップ岬
- 海の向こうに利尻島・礼文島を望む夕日の景勝地
- アイヌ語「ノッ・シャム」意味「岬があごのように突き出たところ」、「波のくだけ散る場所」
▼本日の日の入り
ギリギリ間に合いました。
▼イルカのモニュメント
▼礼文島の向こうに沈んでいく様子
あっという間に沈んでいきました。
とても綺麗でした。
来てよかった~!
▼稚内灯台
灯台の高さは42.7m。
全国2位の高さです。
灯台の色は白一色が多いですが、北海道など雪の降る地域では白いと見えなくなってしまうため、赤と白、黒と白の組み合わせが選ばれているそうです。
▼稚内分屯地
航空自衛隊、陸上自衛隊、海上自衛隊や情報本部の分遣班が共同使用しています。
エゾシカも住んでいます。
陸海空の3自衛隊がひとつの基地に所在するのは全国でも珍しいそう。
1972年までは米軍が駐留していました。
稚内にアメリカがあった
http://asahikawa.hokkaido-np.co.jp/wakkanai/index.html
再びホテル御園
▼大浴場
夕食前にお風呂。
日中は過ごしやすい気温でしたが、日が暮れるとあっという間に寒くなっていきました。
気持ちよくて夕食前・夕食後・就寝前の計3回入りました。
朝は出発が早かったため入れず。
▼夕食
カニの殻を黙々とむく作業に入ります。
3種類あったカニのうち、どれが一番おいしかったのかは正直覚えていません。
ご飯と味噌汁の位置が逆なのは、あとから持ってきたため置場がなかったからです。
ご飯のおかわりをお茶漬けでお願いしたら、イカと昆布のふりかけがトッピングされている豪華なやつが来ました。
翌朝は6:00出発なので早めに就寝、4:00起床。
あんまり眠れませんでした。
▼朝食
朝食は5:15から。
2日目に続きます。